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伝統を重んじる弓道

弓道
独特の凛とした雰囲気と、伝統の衣装でなんとなく特別な印象を持つ弓道。一度はやってみたい、と思いながらもなかなか自分が始めるには敷居が高いスポーツですね。ですが、最近は中高年になってから始める人の割合が、年々増えていっているそうです。


弓道に力はいらない!

弓道は、自分の身長よりも大きな弓を使って矢を放ちますので、強い腕力が必要だと誤解されやすいのですが、実はそんなことはありません。自分の身長にあった弓を使えば、力の弱い女性でもしっかり弓を引くことができ、かなりのスピードで矢を放つことができます。

打つときには腕力ではなく、腕や肩、背筋などの上半身の筋力はもちろん、ふんばるための下半身の筋力も必要になります。そのため矢を正確に放つための姿勢を身につけるだけで、背筋や腹筋、下半身などの筋力を強化することもできるのです。逆にしっかりと全身が強化されていないと、腕力に頼ってしまうことになりますので、矢があらぬ方向に飛んで行ったり、すぐに疲れてしまったりするそうですよ。

さらに弓道では、全身の筋力だけでなく呼吸法も重要視されます。しっかりと深く呼吸をするよう指導されますので、無意識に心肺機能も強化されます。常に新鮮な酸素をたくさん取り込めるようになりますので、内臓機能の向上にもつながるのだそうです。

弓道の基本は礼儀作法

茶道や華道のように「道」という字が入る弓道は、礼儀作法を重んじる武道の筆頭です。「礼に始まり、礼に終わる」を基本として、徹底的に礼儀について叩き込まれますので、基礎ができるころには正しい姿勢や礼をするときの角度まで、完璧にマスターできるでしょう。

礼儀は、誰もが基本は知っていて、大切さはわかっているものの、ついついないがしろにしてしまいがちなものです。特に、大人になってくると礼儀を知らない人が多く、理不尽さにさらされることもあり、知らず知らずのうちに自分も礼儀を知らない人になってしまったりしています。そうした大人になってから忘れてしまった精神を、もう一度学び直せることも、中高年になってから弓道を始める人が多い、理由のひとつになっているようです。

弓道で一番多いのは人間関係のトラブル?

礼儀を重んじているはずの弓道ですが、実は人間関係のトラブルが非常に多いという話もあるようです。これには道場に集まる人が、とても多彩であることが関係しています。

同じ道場に通っていても小さいころからずっと続けていて、より高い段位をとるために日々努力している人もいれば、最近始めたばかりの初心者、部活でやっているような学生まで様々な人がいます。それゆえ弓道に対する姿勢がほかの人と違いすぎ、トラブルとなってしまうようです。特に、友達同士などで中高年から始めたという人は、弓道のなんたるかを理解していないことが多いので、トラブルになりやすいそうですよ。

そのため、道場で稽古や練習をする際は、周囲の人のことも考えて行動するようにしましょう。間違っても人が練習している横で、おしゃべりや無駄話などはしないようにしてくださいね。人のことを考えて行動することも、弓道では非常に大切なこととされています。スポーツとして楽しむのはもちろん自由ですが、弓道とはどんなものなのかを理解した上で楽しむようにしましょう。